時計と車が大好きなんだ!

時計好き&車好きが昂じてブログを開設しちゃいました。皆様のお役に立てる情報を全力で発信していきます。末永く宜しくおねがいします。

【セイコー5】機械式腕時計の仕組み

 


みなさん、当ブログをご訪問くださりありがとうございます。

今回は

 セイコー5】機械式腕時計の仕組み

と題してお送りいたします。

最後まで読んでいってくださいね。

1.機械式腕時計の仕組み

機械式時計の動力源は、ズバリ「ゼンマイ」になります。

十分に巻き上げられたゼンマイが元に戻ろうとする力を「回転力」に変換することで歯車を回すのです。

あとは歯車から歯車へと回転力が伝達され、最終的に秒針、分針、時針が動くようになります。

f:id:passosai:20191214200751g:plain

引用:https://www.j-tajima.com/hpgen/HPB/entries/3.html

YouTubeで非常にわかりやすい動画がありました。

是非ご覧ください。

www.youtube.com

引用:https://www.youtube.com/watch?v=Fh_8BFDcEkg

 

2.ゼンマイの構造

時計を駆動させるためのゼンマイは「香箱車」という歯車の中に入っています。

この「香箱車」の中のゼンマイを巻き上げることで、動力が生まれます。

ゼンマイを巻き上げる機構には2種類あり、一つは「手巻き」と言って「リューズでゼンマイを巻き上げる」方法と、もう一つは「自動巻き」と言って腕の動きによって「時計内部のローターが回転してゼンマイを巻き上げる」方法です。

 

リューズは「竜頭」と表現する場合もあります。3時の位置についているモノがそれです。

時計の種類によってはリューズが4時の位置についていたり、9時の位置についていたりしているケースもあります。

 

下の写真の赤丸で囲った部分がリューズです。

f:id:passosai:20191214184630j:plain

引用:https://item.rakuten.co.jp/hnshop/snzh53k1/

注意:写真のモデルはSEIKO5SPORTSのSNZH53になります。

このモデルは手巻き機構がなく自動巻のみ、となっております。

したがってリューズを回してゼンマイを巻き上げる、ということはできません。

あくまで「リューズというのはコレですよ」という説明のための画像になります。

 

もう一つの方法である「自動巻き」のローターが下の写真の赤丸の部分になります。

 

f:id:passosai:20191214194934j:plain

 この赤丸で囲われた「半月状」のパーツが腕の動きによってクルクルと回転してゼンマイを巻き上げてくれます。

 

腕が動くと、腕と一緒に時計本体も動きますよね。その時計本体が動くたびに内部でローターがクルリくるりと左右に回転し、ゼンマイを自動で巻き上げてくれるのです。

 

巻き上げられたゼンマイが元に戻ろうとする力で自身が収められている「香箱車」を回転させます。

 

香箱車の外周はギザギザ状の歯車になっており、その歯車は「2番車」と噛み合っており、香箱車が回転することで2番車も回転します。

 

2番車には「長針」が付けられています。

 

長針は1時間で1回転しますので、すなわち2番車も1時間で1回転するようなギア比でなければなりません。

3.各歯車が正確に回転する仕組み

 「1時間で1回転するような歯車」と書きましたが、そもそも歯車の回転速度はどうやってコントロールしているのでしょうか?

 

その鍵を握るパーツが「テンプ」と言われるモノです。

 

テンプの中にもヒゲゼンマイが仕込まれておりますが、このヒゲゼンマイは香箱車のゼンマイと異なり、テンプを回転させるためだけの動力として使用されるモノです。

 

このヒゲゼンマイのおかげでテンプが回転します。

 

ただ、テンプは1方向だけに回転するのではなく「右回転」」「左回転」を激しく繰り返すようにできています。

(便宜上、ここでは「往復回転運動」と呼ぶことにします)

 

この動きは「振り子時計」でいうところの「振り子」と同じ役割を担っています。

テンプの先には「アンクル」というパーツがついており、アンクルは「ガンギ車」と噛み合うようになります。

 

ガンギ車には香箱車のゼンマイからの駆動力が伝達されています。

 

なので、なんの制御機構もなければ駆動用ゼンマイは一気にその力を解放し全ての歯車が一瞬のうちに回転して終わってしまう事でしょう。

 

そうなってしまうと時計の意味がありませんよね。

 

だから、香箱車の駆動用動力が伝達されている「ガンギ車」をアンクルの爪で引っ掛ける事で一気に回転することを防止しているのです。

 

そのアンクルの動きを制御しているのが「テンプ」なのです。

だから

 ・テンプが正確に往復回転運動をする

 ・テンプの先についているアンクルも正確な動きでガンギ車を引っ掛ける

 ・ガンギ車はその動きをアンクルによって正確にコントロールされる

 ・ガンギ車と噛み合っている各種の歯車も正確に動くようになる

という流れになるのです。

 

あとはギア比の設定だけの話になりますね。

 

ガンギ車の正確な動きに合わせて

 ・秒針=1分間に1回転するようなギア比を持った歯車の先につける

 ・長針=1時間に1回転するようなギア比を持った歯車の軸につける

 ・短針=12時間で1回転するようなギア比を持った歯車の軸につける

事で、正確な時間を指し示すことができるようになります。

 

大雑把な説明ですが、コレが「機械式腕時計の仕組み」になります。

4.まとめ

今回は「【セイコー5】機械式腕時計の仕組み」と題して記事を書きました。

やっぱり文章でお伝えするのはなかなか難しいですね。

でも、機械式時計はゼンマイと歯車だけで動くんだ、という仕組みはご理解いただけたかと思います。

 

この記事を読んで機械式腕時計に興味を持っていただけたら、本当に嬉しいです。

 

その時は、安価に入手可能な「セイコー5」をお勧めしますよ。

 

セイコー5は、そのラインナップが非常に豊富なのできっとお気に入りの1品が見つかることでしょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。